柳孝明's diary

柳孝明 ブログ

YOSHIKI:音楽業界への疑問と希望を語る 「音楽は消耗品ではない」

YOSHIKI:音楽業界への疑問と希望を語る 「音楽は消耗品ではない」

2013年05月25日

インタビューに応じたYOSHIKIさん
インタビューに応じたYOSHIKIさん

 人気ロックバンド「X JAPAN」のリーダーで米ロサンゼルスを拠点に活動するYOSHIKIさんがこのほど来日し、記者会見でバンドの世界ツアー第2弾と新作のリリースの予定を発表。会見では、具体的な日程や内容について明言を避けつつ、「今の時代、12曲入りのアルバムのような形態がいいのか?と考えている」などと今の音楽業界への疑問を口にした。来日中のYOSHIKIさんを直撃し、発言の真意を探りつつ、音楽業界への思いを聞いた。(毎日新聞デジタル)

 ◇アルバムという形態の意味がなくなっている

 「X JAPAN」は89年に「X」としてメジャーデビューし、92年に「X JAPAN」に改名した。97年に解散したが、07年10月に復活し、10〜11年には米国を含むワールドツアーを開催。復活以降、新曲を発表しておらず、11年以降はライブを行っていない。

 YOSHIKIさんは会見でも語ったように、新作を発表するにあたり“12曲入りのアルバム”のような形態でリリースすることに疑問を持っているという。最近は、iPodなどの携帯音楽プレーヤーやインターネットの普及によってリスニングスタイルが変化していることや、趣味が多様化する中、音楽鑑賞に割ける時間が減っていることを実感しているようで、「今はこれだけ情報があふれている中で、音楽を1時間ずっと聴いている感覚があまりないのかもしれませんね。30分で十分じゃないかな? アルバムという形態の意味がなくなっている。僕らはそんなに頻繁に作品をリリースできないので、少ない曲数でリリースの間隔を短くした方が理にかなっている」と話す。

 新曲の発表時期は未定のようだが「エージェントから(米バンドの)ナイン・インチ・ネイルズはこうだった……などといろいろな情報が入ってくる。これまではアルバムを出してツアーをやるのが普通だったけれど、今はそれでいいのだろうか?」と時代の流れを読みながら時期をうかがっているようだ。