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カンヌ国際映画祭:「そして父になる」審査員賞 日本映画、6年ぶり受賞 是枝監督「亡き両親と、妻と娘にありがとう」

カンヌ国際映画祭:「そして父になる」審査員賞 日本映画、6年ぶり受賞 是枝監督「亡き両親と、妻と娘にありがとう」

毎日新聞 2013年05月27日 東京夕刊

 【カンヌ鈴木隆】「第66回カンヌ国際映画祭」は、最終日の26日夜(日本時間27日未明)に授賞式が行われ、日本から出品された是枝裕和監督(50)の「そして父になる」が審査員賞を受賞した。同賞はカンヌの主要賞の一つ。同じく出品されていた「藁の楯 わらのたて」は受賞を逃した。最高賞のパルムドールは、フランス映画「アデルの人生」(アブデラティフ・ケシシュ監督)が選ばれた。

 日本映画がカンヌで受賞したのは、2007年の河瀬直美監督「殯(もがり)の森」のグランプリ以来6年ぶり。授賞式で是枝監督は「亡くなった両親と、僕を父親にしてくれた妻と娘にありがとうと言いたい」と喜びを語った。

 受賞作は、6年間育てた息子が出生時に病院で取り違えられた他人の子供だったことが判明した、エリートサラリーマンが主人公。一家の葛藤を描き、家族の意味を問いかける。

 是枝監督は早稲田大卒業後、番組制作会社テレビマンユニオンに入社。1995年の映画監督デビュー作「幻の光」が、ベネチア国際映画祭で金のオゼッラ賞を受賞した。作品の多くが国際映画祭に出品され、カンヌのコンペは3度目。04年に出品した「誰も知らない」は、主演の柳楽優弥さんが男優賞を受賞した。